GWNN オリジナル拭漆仕上げギター

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80x200.pngまずは、塗装を剥がし、漆をしみこませる状態にします。電動サンダーを使うので、どうしても細かい傷が残ってしまいますが、ポリエステルの下地はプラスティックを溶かして木地にしみこませているようなものなので、力任せにやらなければ完全除去はできません。それでも、熟練の漆職人が丁寧に小傷を消しつつ、磨きなおしをしていきます。

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80x200.png梨子地漆(*1)に顔料を混ぜ、テレピン(*2)で希釈したものを塗って布拭きし、木地固めをしています。通常の塗装との決定的な違いは、この木地固めです。この生地固めが拭き漆技法の特徴です。

*1 梨地漆:色味が薄く透明度の高い漆。普通の漆は拭き漆を施すと、硬化していくとこげ茶色に変色していくが、梨地漆は透明度が高いので色調に影響が出にくい。
*2 テレピン:マツ科の樹木のチップ、あるいはそれらの樹木から得られた松脂を水蒸気蒸留することによって得られる精油。

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80x200.png一回目の木地固めと着色後、漆風呂(*3)で乾燥させるとこうなります。

*3 漆風呂:漆の硬化が最も進む、温度20~25度、湿度75~85%を維持した漆用の乾燥器具。漆は、その成分に含まれる「ウルシオール」が、酵素「ラッカーゼ」の働きにより空気中の酸素と水分と反応することで硬化する。

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80x200.png一回はテレピン油で希釈したものを拭きつけ、二回ほど色の付いた漆で拭きます。シースルーの着色工程と似ていますが、複数回に分けて色をつけるのも通常の塗装とは違います。独特の風合いは、ここからきているのかもしれません。

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80x200.png発色をなるべく妨げないように梨子漆のみ(顔料なし)で拭きます。漆の種類と拭き取り加減を微妙に変えていくことはありますが、ひたすら同じ工程を繰り返して、独特の深みを出していくのです。

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80x200.png(5)の工程を数回繰り返したもの。布で拭き取りをしているので、まだあまり艶はでていません。

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80x200.png最初の木地固めから含め、十回ほど漆を拭いた状態です。ここからは布ではなく紙で拭き取っているので、ある程度漆が残り、艶が出てきます。

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80x200.pngこれまで使ってきた漆に、もう一段階上質の漆を混ぜて拭き上げます。徐々に漆の質を上げ、拭き取り加減などで艶を出していきます。

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step9.jpgハードウエア、ピックアップを取り付けて、セットアップして完成です。今までの塗装にはなかった、独特の風合いに仕上がりました。